快適な座席
ファーストクラスの一人当たりの空間は、当然ビジネスクラスよりもっと広くなります。座席はプライバシーに配慮した個室タイプが多くなっており、もはや座席というよりも、部屋のような感じです。
個室感というのをどのくらい重視しているかは、航空会社によって違うようで、完全個室タイプもあれば半個室タイプもあります。日本の航空会社の場合は、客室乗務員が乗客の様子を見ながら細やかなサービスができるように、あえて半個室タイプを採用しているそうです。
シートは180度のフルフラットのベッドにもなり、眠る際は客室乗務員が丁寧にベッドメイキングしてくれます。上質な寝具、肌触りのいい部屋着で、リラックスして眠れます。
座席は飛行機の先頭部分にあるので、乗り降りも優先されます。食事も特別です。ファーストクラスの機内食は、まるで高級レストランさながらの高いクオリティです。実際のレストランやホテルとコラボレーションする場合も多く、ミシュランの星付きレストランのシェフ監修メニューが出ることもあります。言ってみれば、地上で予約が取れないようなレストランの穴場かもしれません。
機内食は使える食材、調理法、盛り付けなどにも制限が多いので、地上と同じ味を再現するのは困難だといわれてきましたが、最近ではいろいろな創意工夫や技術進歩によって、そんな制限は感じないような仕上がりになっています。メイン料理以外に、前菜も複数から選べることが多いので、普通にレストランでメニューを選んでいるような感じです。食事の時間も自由に決めることができます。高級シャンパンやワインも自由に選べます。